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2011年01月15日

R・I・S・K ~No.12~

 古い倉庫の奥にある部屋の中で、竜次は気を失ったまま、縄と鎖で柱につながれていた。好美達は、縄と鎖を急いで解いた。

 「竜次君っ…!」

 文人が何度も竜次の頬を叩くと、竜次は目を覚ました。

 「…文人…」

 竜次は、司に何度も金属バットで殴打され、肋骨にヒビが入っているらしく、かなり痛そうにわき腹を抑えていた。文人と忍が両方から竜次を支えて外に出ようとした時、司とその仲間達が待機していた。

 「…文人君、竜次を安全な場所に連れて、早くここから逃げなさいっ…!」
 「でもっ…!」
 「ここは、俺達に任せて、早くっ…!」
 「忍君っ…!」
 「眼鏡チビ、竜次を俺のせいで巻き込んで、すまなかった…。お前らだけでも、無事に逃げてくれっ…!」
 「…洋次君っ…!」

 好美と忍、そして洋次は、文人と竜次に逃げるよう促した。だが、竜次は、文人の手を払いのけた。

 「…竜次くっ…」
 「このまま、あいつらにやられっぱなしで、逃げられるかよっ…」

 司の卑怯さと、一晩監禁されたせいか、竜次の怒りが倍増していた。

 「…わかった。ムリすんじゃないよ…」

 この時既に、好美達は約数百人に取り囲まれてしまっていた。

 「お前ら、やれっ…」

 司のひと言で、連中は一斉に好美達に襲いかかってきた…。


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